|[日] ミルクフルーツ、すいしょうがき(水晶柿)、おっぱいフルーツ、スターアップル、ミルクアップル
[越] Vú sữa (ヴースア)
[英] Star apple
[学] Chrysophyllum cainito (アカテツ科)
[原産] 熱帯アメリカ
[サイズ] ソフトボール大|
南部の乾季においしいフルーツ
日本でミルクフルーツを見かけることはまずありませんが、広く熱帯アジアで栽培されています。ベトナム南部が乾季に入った11月から5月ぐらいまで出回りますが、 最盛期は2~3月 です。ベトナム語名のvú sữaは、「vú=乳房」「sữa=ミルク」という意味。そのため日本語で「 おっぱいフルーツ 」とも呼ばれています。名前の由来は、乳白色の果汁と外見から。面白いことに、おにぎりを握るように持って モミモミ揉んで から食べます。
ベトナムでミルクフルーツは数百年前から栽培されているようです。主な産地はメコンデルタ地方ですが、特に ティエンザン省 のチャウタイン郡で盛んに栽培されています。
(C) VIETJO Life
ミルクフルーツは、大きく分けて外皮が緑色のものと紫色のものの2種類ありますが、ベトナムで一般的に出回っているのは緑色のものです。ホーチミン市のベンタイン市場周辺の店や行商は扱っている果物の種類が豊富で、紫のミルクフルーツも売られています。値段は紫色のほうが割高です。
味は柿に似ている
味は、和名に「柿」とあるように完熟した柿に似ています。紫色のものののほうが果汁が少なくまさに柿の味ですが、緑のものは皮が薄くジューシーで柿を少しトロピカルにしてさっぱりさせた感じの、やさしい味です。舌触りはつるんとしています。
切り方
横半分に切ると、種の周辺が星型になっていることから「スターアップル」の名がついています。最初の写真のように横半分に切って、スプーンですくって食べるのが最も手軽な方法です。
(C) VIETJO Life
客人に出す時は、ヘタの部分を切り落としてくし切りにし、上の写真のように果肉をナイフですくい取るように切ると良いでしょう。皮に近いところは渋みがあるので皮を厚く残し、力を入れずに切れる部分を食べます。種は硬く、食べられません。
|【ポイント】皮がつやつやしたものを選びましょう。緑のミルクフルーツは、お尻のほうが赤く色づいてきたら食べごろです。|