ベトナム建設輸出入株式総公社(ビナコネックス)はこのほど、ホン川(紅河)支流のダー川を水源とする浄水場が6月末までに稼動を開始し、ハノイ市民に1日当たり30万立方メートルの給水が可能になる見込みと明らかにした。現在、導水路・沈殿池・処理場などの主な施設の試運転を実施している。同社は将来的には、給水量を1日当たり60万立方メートルまで引き上げる計画。
ベトナム建設協会のファム・シー・リエム副会長によると、同浄水場の稼動はハノイ市の水不足解消だけでなく、地下水の汲み上げ過ぎによる地盤沈下を食い止める効果もあるという。現在、同市では地下水を水源として1日70万立方メートルの水を生活・生産用水にしており、年間20~40ミリメートルほど地盤が沈下している。