国連開発計画(UNDP)ベトナム事務所は9日、「2010年アジア太平洋地域人間開発報告書」を発表した。それによると、ベトナムはアジア太平洋地域で最も男女平等政策を推進している国と評価しているが、依然として改善するべき事柄も多いとしている。
ベトナムでは労働者の46%を女性が占めているが、働く場は民間企業や家庭内が多く、社会福利制度の恩恵を受けていない人が多い。また、女性の平均給与額は男性のそれの87%程度にとどまっている。
結婚したベトナム女性の20%強が家庭内暴力の被害に遭ったことがあり、さらに全体のおよそ3分の2の女性が、夫が妻に暴力を振るうことを容認できると回答している。