ベトナム芸術協会(AVA)は4月18日から7月9日まで、カリフォルニア州サンホセでアオザイをテーマとした展覧会を開催する。これは有名デザイナーや大学教授など、アメリカ在住のアオザイ収集家たちが企画したものだ。
この展覧会は北アメリカで開かれた同様の展示の中では最大級のもので、グエン(阮)王朝コレクションに見る18世紀以降のアオザイの変遷や20世紀における復興、さらに将来の世界市場参入の可能性も紹介される。
キャロライン助教授は、90年代初めのホーチミン市におけるアオザイのリバイバルブームが、モダンと伝統を兼ね備えたものであることを強調し、アン博士はスピードと生産性重視の現代社会において世界市場に受け入れられている理由を説く。
デザイナーのモニカは、アオザイを流行産業に取り入れようと試行錯誤を重ねている。故郷のオリジナルな美の発展が途絶えることのないようと願ってのことだ。アオザイは在外ベトナム人と国内の同胞を結ぶ国民感情、文化、経済の架け橋となっている。
「アオザイは単に美しいだけのものではない。ベトナムの文化、歴史、伝統を体現するものであり、ハリウッドやパリのモード界にも進出し始めている。アオザイのデザインは独創的かつオンリーワンであり、時間や空間を越えるものだ。」と主催者は語る。