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交通運輸省傘下のベトナム民間航空局(CAAV)は、ハノイ市ノイバイ国際空港とホーチミン市タンソンニャット国際空港の2大空港で、空港における協調的意思決定を実施する取り組み「空港CDM(Airport Collaborative Decision Making=A-CDM)」を試験導入することを承認した。
空港CDMは、空港内の航空機運航関連業務を行う航空交通管制機関、空港運営者、航空会社、操業社などが、従来個別に管理していた航空機の移動と準備時間情報をコラボレーション機関間で共有することにより、航空機の運航時間を事前に予測し、目標時間を算出・管理し、出発機・到着機の運航管理の精度向上、空港運用における様々なイベントに対する予見性の向上により、空港リソースの最適化を図るための施策。
世界では、チャンギ国際空港(シンガポール)、仁川(インチョン)国際空港(韓国)、スワンナプーム国際空港(タイ)、香港国際空港(香港)、北京首都国際空港(中国)などの大規模な国際空港で導入されている。
ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は、オランダの航空コンサルティング会社「To70」のサポートの下、既にノイバイ国際空港とタンソンニャット国際空港で空港CDM導入計画を策定した。
2期に分けて実施し、第1期では3月26日から4月30日にかけてノイバイ国際空港で、3月27日から4月27日にかけてタンソンニャット国際空港でそれぞれ試験導入する。
第1期の終了後、CAAVに実施結果を報告する。第2期では、第1期の成果を評価した上で完全導入に向けた購買調達を行う。