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8日、2020年にベトナムを訪れた際に新型コロナに感染し、ハノイ市中央熱帯病病院で治療を受けた英国人夫妻が病院を再訪し、治療にあたった医師、看護師らに感謝の気持ちを伝えた。
「当時はみんなマスクをして防護服を着ていたので、世話をしてくれたお医者さん、看護師さんの顔もわかりませんでした。いまこうして再会でき、お顔を見ることができて、ほんとうに幸せです」。ベトナム国内で24人目のコロナ患者だった妻シャン・コラリー・バーカーさんは、医師らと再会して、こう話した。
夫妻は2020年3月、コロナ患者と同じ飛行機に乗り合わせ、ハノイ市ノイバイ国際空港に降り立った。息子に会うことが目的だったが、叶わないうちにコロナ陽性が判明し、そのまま入院した。
治療の末、妻シャンさんはほどなく回復し、陰性となったが、夫ディクソン・ジョン・ガースさんは容態が悪化、呼吸困難となり、人工呼吸器を装着しなければならなくなった。もともと看護師であったシャンさんには、夫の容態が極めて危険であることがよくわかっていた。またディクソンさんは当時74歳、10年ほど前に血液のがんを患っており、非常に難しい闘いだった。
しかしながら中央熱帯病病院の医師らの献身により、ディクソンさんは回復した。「生死の境にいた私たちは今こうして生きています。とても素晴らしいことです。感謝の言葉しかありません。ベトナムで治療を受けていなければ、生きていられたかどうかわかりません」とシャンさんは言う。
2020年4月14日、ディクソンさんは、1か月の治療を経て、英国政府が自国民向けに用意したチャーター機で帰国した。
今回の中央熱帯病病院訪問にあたって夫妻は、ベトナムの医師、看護師らに支えられた夫妻のコロナとの闘いをまとめた本を医師らに贈った。