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人の移動が激しくなるテト(旧正月)を控え、ホーチミン市保健局は11日、テト期間中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の強化に関する公文書を関連機関宛てに送付した。
公文書によると、同市疾病管制センターは24時間体制でタンソンニャット国際空港に人員を配置し、遠隔体温測定と目視での観察により、全ての入国者の監視を行う。
感染疑い者は仮設の隔離施設に移し、施設内でスクリーニング検査や面談を実施し、抗原検査を行う。
抗原検査の結果が陰性の場合は入国手続き後に自宅や宿泊施設などで自主的な健康観察を行う。陽性の場合、疾病管制センターは関連機関と協力し、感染疑い者の入国手続きを手配し、市内の熱帯病病院に搬送してRT-PCR検査とウイルスの遺伝子解析を行う。
国際港湾でも、疾病管制センターが24時間体制で人員を配置し、入国する船の乗組員の中に感染疑い者が発見された場合、感染疑い者に抗原検査を実施する。検査結果が陰性の場合、乗組員は通常通り仕事をしながら、船上で自主的な健康観察を行う。
検査結果が陽性かつ症状が軽い場合、または無症状の場合は、船上で隔離を行う必要があるが、他の乗組員は通常通り仕事をする。検査結果が陽性かつ症状が重い場合は、下船して熱帯病病院に入院し、同病院でRT-PCR検査とウイルスの遺伝子解析を行う。
保健局は、大人数で集まるイベントなどの開催者に対し、「2K」(◇マスク、◇消毒)の徹底を求める。
なお、市は新型コロナの収束後も引き続きビンチャイン郡の第13仮設病院を維持している。同施設は感染が急拡大した場合に24時間以内に患者を受け入れることが可能。全市では、蘇生病床1000床を含む1万床を展開する準備ができているという。