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ハノイ市ドンダー区人民裁判所は24日、共犯グループと同区でぼったくりバーを経営して資産強奪罪に問われていたレ・ティ・ヒエン被告(女・40歳)に禁固7年の刑を言い渡した。また裁判所は、同じ罪に問われていた共犯の17人の被告に対し、3年6か月~8年の禁固刑を下した。
ヒエン被告は、2019年8月にホーチミン市タンソンニャット国際空港で女性スタッフを下品な言葉で罵り、セキュリティ担当者を殴るなどして共産党から除名され、公安組織からも追放された、お騒がせ元女性警察官として知られている。なお、同被告はこの騒動で罰金20万VND(約1210円)と1年の搭乗禁止処分を受けている。
ドンダー区交通警察隊の大尉だったヒエン被告は、2階級降格された上で懲戒免職を受けた後、2019年にブー・アイン・ホアン被告(男・31歳)とグエン・ドゥック・タン被告(男・30歳)とともに20億VND(約1210万円)を出し合って、同区トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りにバー「マジック・ラウンジ」をオープン。このうち、元警察として顔が広いヒエン被告が「対外活動」を担当していた。
2020年3月には、グエン・ティ・ミン・チャン被告(女・29歳)を雇い入れて、ぼったくり経営のスタイルを確立し、収益を増やしていく。客が金持ちだと分かると、多くの食べ物や飲み物、笑気ガス風船(中に亜酸化窒素を入れて膨らませた風船)を勧めて、退店時に高額の支払いを要求。支払いに応じない場合は、軟禁して暴行を加えるなどして支払いを強要していた。
捜査を進める中で警察は、2021年1月から4件のぼったくり被害があったことを確認。警察は前述の4人を主犯格と特定して逮捕。ヒエン被告、ホアン被告、タン被告の3人は容疑を否認していたが、検察は犯行を証明する十分な証拠があるとして起訴を決めた。