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ホーチミン市は、交通渋滞により年間60億USD(約8200億円)の損失を被っている。
これは、このほど開かれた、東南部と南部の主要経済地域の開発に関するベトナム共産党中央執行委員会の決議第53号-NQ/TWと結論第27号-KL/TWの実施を評価する会議で、ホーチミン市交通運輸局が明らかにしたもの。
ホーチミン市は東南部地方の成長を牽引する役割を果たしているが、脆弱な交通システムが成長の足かせになっている。同市の人口は約1000万人で、全国の人口の約1割だが、同市の各種交通指標は全国の約4分の1を占めており、大きな交通圧力を受けていることがわかる。
例えば、同市のタンソンニャット国際空港の年間利用者数は4110万人で全国の約25%、車両登録台数は約870万台で同26%をそれぞれ占めている。
同市人民委員会のファン・バン・マイ主席は、「都市鉄道(メトロ)を例にとると、1路線ずつばらばらに開発していくとすれば、2045年になってもメトロシステムは完成せず、メトロの効率を確保することはできないだろう」とコメントした。
マイ主席はこれを踏まえ、交通渋滞が市の発展に大きな影響を及ぼしているとし、公共交通システムの開発を加速させると共に、一貫性のある形で複数の事業に同時に投資することの必要性を主張した。