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ホーチミン市で19日に新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の市中感染が国内で初めて確認され、ホーチミン市保健局は同日、オミクロン株感染者3人の接触者の追跡・検査を行う中で、新たに3人が新型コロナウイルス陽性となったことを明らかにした。現在、3人はウイルスのゲノム(DNAの遺伝情報)解析の結果待ちだ。
また、他に9人の濃厚接触者(F1)がPCR検査の結果待ちとなっている。陽性の場合はウイルスのゲノム解析を行う。
19日にオミクロン株の初の市中感染が確認されたのはホーチミン市在住の3人(Kさん、Hさん、Tさん)で、いずれも同じ入国者の1人と接触があった。入国者はベトナム国籍でホーチミン市ビンタイン区在住の女性(Pさん)で、米国から7日に南中部沿岸地方カインホア省カムラン国際空港経由でベトナムに入国し、同省ニャチャン市のホテルで隔離措置を受けていた。出発前と隔離中のPCR検査の結果は陰性だった。
Pさんは3日間の隔離を終えて10日にニャチャン市からホーチミン市に空路で移動し、Kさん、Hさん、Tさんの3人がホーチミン市タンソンニャット国際空港でPさんを出迎えた。その日、PさんとKさん、Hさんの3人はレストランで食事をしてから帰宅した。
その後、4人は乾いた咳と軽いのどの痛みなどの症状が出て検査を受けたところ、15日にKさん、Hさん、Tさん、16日にPさんが陽性と判明した。Kさん、Hさん、Tさんのウイルスのゲノム解析を行った結果、オミクロン株が確認された。
ホーチミン市疾病管制センター(HCDC)は、Pさんが搭乗したフライトの乗客に対し、居住地の診療所に申告し、検査を受けるよう呼び掛けている。該当のフライトは以下の通り。
◇1月7日:VN5409便(韓国ソウル発カムラン行き)
◇1月10日:VN1345便(カムラン発ホーチミン行き)
19日夜の時点で、国内で確認されたオミクロン株の感染者は108人となっている。内訳は、◇ホーチミン市:68人(うち市中感染3人)、◇南中部沿岸地方クアンナム省:27人、◇南中部沿岸地方ダナン市:3人、◇北中部地方タインホア省:2人、◇南中部沿岸地方カインホア省:2人、◇東北部地方クアンニン省:2人、◇ハノイ市:1人、◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:1人、◇同ハイフォン市:1人、◇南部メコンデルタ地方ロンアン省:1人。