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保健省は2日、英国で急拡大している新型コロナウイルスの変異株がベトナム国内で初めて確認されたと発表した。
変異株が確認されたのは、1435人目の感染者となったベトナム国籍の女性(45歳)。女性は12月22日に英国から南部メコンデルタ地方カントー市カントー国際空港に到着し、同地方チャビン省で集中隔離措置を受けていた。
同じ便には計305人が搭乗し、うち147人はチャビン省、137人は同地方ビンロン省、17人はカントー市、4人はホーチミン市に移動して集中隔離措置を受け、1回目の新型コロナウイルス検査では6人が陽性だった。
ホーチミン市のパスツール研究所が陽性者らの遺伝子解析を行ったところ、1435人目の感染者から変異株が確認された。1435人目の感染者は、今年2月にヨーロッパで発見された「D614G」と呼ばれる変異株も持っていた。
1435人目の感染者は10年ほど高血圧を患っているが、治療状況は良好だという。ベトナムに帰国する前も体調は安定していたが、ベトナムに入国し、隔離1日後に喉の痛みや発熱の症状が現れ、24日に陽性と判明。現在はチャビン省の病院に入院している。
なお、英国で1435人目の感染者と同居していた夫は英国に残っており、自主的に検査を受けたところ陽性だった。
保健省によると、3日午後6時の時点でベトナム国内の新型コロナウイルス感染者数は1494人、死者数は35人。感染者の89.6%にあたる1339人が回復済み。市中感染は33日間連続でゼロ人となっている。