イメージ写真 写真の拡大. |
ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)のハノイ発ホーチミン行きのVN253便で7月26日、若い女性客がビジネスクラスの座席で隣の男性客からセクハラ被害を受けた事件で、北部空港局(NAA)は規定に従って対応しなかったとして、ハノイ市ノイバイ国際空港のセキュリティ担当者に200万VND(約9300円)の罰金を科した。
この事件は、某不動産会社の社長であるブー・アイン・クオン氏が、隣の席に座っていた乗客とチーフキャビンアテンダントの女性2人を「触った」というもの。クオン氏は機長の命令により降機させられたが、「俺が誰か知っているか?お偉いさんを呼んでお前らを首にしてやる」と脅し、大きな波紋を呼んだ。
事件後にチーフキャビンアテンダントが書面で記録し、ノイバイ国際空港のセキュリティ担当者にクオン氏の身柄を引き渡した。本来はNAAの責任者の到着を待って指示に従うことになっているが、セキュリティ担当者はクオン氏を旅客ターミナルに移動させ、そのまま釈放した。
これにより、クオン氏は管轄当局から何の処分を受けることもなく同空港を後にした。被害に遭った女性客の訴えで初めて同事件が明るみに出た後、クオン氏は謝罪し、1000万VND(約4万7000円)の罰金を納付した。