関西電力株式会社(大阪市北区)が出資しているラオスのナムニアップ1水力発電事業の主ダム工事現場で7月28日21時50分(日本時間7月28日23時50分)、建設工事に伴うダムコンクリート打設工事の実施中に高圧ガスボンベが破裂し、現地工事実施会社のベトナム人作業員6人が死亡、2人が負傷した。同社が31日に発表した。
同プロジェクトはラオスとタイの国境を流れるメコン川の支流であるナムニアップ川に、高さ167m、堤頂長530mのダムと、出力約27万kW(主発電所)および2万kW(副発電所)の発電所2か所を建設するもの。主発電所の電気はタイ発電公社へ、副発電所の電気はラオス電力公社へそれぞれ売電する。
建設・運営・譲渡(BOT)方式で実施しており、27年間の買電契約期間終了後にはプロジェクト施設一式をラオス政府へ無償譲渡する。同プロジェクトは、関西電力が筆頭株主となる初めての海外案件で、2014年10月に着工し、2019年1月に発電所の運転を開始する予定となっている。