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世界飢餓指数(Global Hunger Index=GHI)2016年版によると、ベトナムのGHIは14.5ポイントで「中レベルの飢えあり」となっている。ただし、2008年の22.1ポイントから▲7.6ポイント低下、1992年の41.5ポイントから▲27ポイント低下し、大きく改善している。
GHIは、米国の国際食糧政策研究所(IFPRI)とアイルランドのNGOコンサーン・ワールドワイド(Concern Worldwide)、ドイツのNGO飢餓援助機構(Welthungerhilfe)が毎年発表しているもので、◇総人口のうち栄養不足にある人の割合、◇5歳未満の消耗性疾患の割合、◇5歳未満の発育阻害の割合、◇5歳未満の死亡率の4つの要素をもとに算出している。
2016年におけるベトナムの「総人口のうち栄養不足にある人の割合」は11.0%、「5歳未満の消耗性疾患の割合」は5.7%、「5歳未満の発育阻害の割合」は19.4%、「5歳未満の死亡率」は2.2%だった。
1992年以降のベトナムのGHIを見ると、◇1992年:41.5ポイント(警戒レベル)、◇2000年:30.2ポイント(深刻なレベル)、◇2008年:22.1ポイント(同)、◇2016年:14.5(中レベル)と年々改善している。
各要素で見ると、「総人口のうち栄養不足にある人の割合」は1992年の44.8%から2016年に11.0%へ、「5歳未満の発育阻害の割合」は1992年の61.4%から2016年に19.4%へと大きく低下。「5歳未満の死亡率」も、1992年の4.7%から2016年に2.2%へと半減している。
世界でGHIが最も高いのは中央アフリカで46.1ポイント。このほか、◇チャド:44.3ポイント、◇ザンビア:39.0ポイント、◇ハイチ:36.9ポイント、◇マダガスカル:35.4ポイント、◇イエメン:35.0ポイント、◇シエラレオネ:35.0ポイントが「緊急警戒レベル」となっている。