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(C) dantri, 救助されたクオン少佐 写真の拡大 |
北中部地方ゲアン省マット島から北東に13~14カイリの空域で14日午前、訓練中だった空軍戦闘機、露スホーイ(Sukhoi)社のSu-30MK2型機が海上に墜落する事故が発生した。この事故により、操縦士2人が行方不明となり、1人は15日に発見・救助されたが、もう1人は16日午前の時点で発見に至っておらず、引き続き懸命の捜索が続いている。
同戦闘機を操縦していたのは、防空空軍部隊第371師団第923連隊所属のチャン・クアン・カイ上佐(男性・43歳)及びグエン・フー・クオン少佐(男性・39歳)の2人。2人ともベテランの操縦士だという。
同戦闘機は14日午前6時38分に同地方タインホア省トスアン郡のトスアン空港(サオバン空港)を出発し、午前7時29分にゲアン省ジエンチャウ郡沖40kmの地点でレーダー画面から消え、連絡が途絶えた。救助隊は同日15時30分、海上で同戦闘機のものと見られる油の跡を発見した。
15日午前4時30分、北中部地方ハティン省の海域を航行していた漁船がクオン少佐を発見・救出し、当局に報告した。クオン少佐が発見されたのは、戦闘機が墜落したと見られる地点から北東に28カイリ離れた地点だった。クオン少佐はその後、国境警備隊の船でゲアン省岸に到着し、命に別状はないことが確認された。
クオン少佐によると、目的地から15km離れた地点でコックピット内で爆発音がしたため、2人は共にパラシュートで脱出した。2人は約3km離れて降下し、着水した時点で約6km離れていたという。16日午前までに、海軍、海上警察、国境警備隊、漁民など1500人余りが動員され、カイ上佐及び機体の捜索にあたっている。