下校時間は、ホーチミン市の学生たちが バインチャンチョン(ライスペーパーを刻んでマンゴーやビーフジャーキーなどと和えたもの)、ホビロンのタマリンドソース炒め、ファーラウ(豚の耳や胃腸を煮込んだシチュー)など、各地域の馴染みのおやつを楽しむために友達同士で集まる時間だ。
バインチャンチョン(Banh trang tron)
サイゴンの学生のおやつについて語る際、バインチャンチョンを欠かすことはできない。ライスペーパーにビーフジャーキー、肝炒め、青パパイヤ、ピーナッツなど10種類近くの材料を混ぜ合わせたおやつだ。酸味、辛味、塩味、甘味を一度に味わうことができる。このおやつが一番美味しいお店を決めるのは難しいが、濃厚なビーフスープと一緒にバインチャンチョンを楽しみたいなら、1区のミンドゥック中学校の校門に立ち寄ってみると良い。
バインチャンクオン(Banh trang cuon)
ミンドゥック中学校のバインチャンチョンのお店ではバインチャンクオン(春巻き)も出している。バインチャンクオンは、ウズラの卵、ピーナッツ、チャーボン(豚肉をヌクマムで炒めて細かく裂き、乾燥させたもの)、アボガド、揚げ玉葱が混ざり合う香ばしいおやつだ。食べる際に、お好みで少量のタマリンドソースと青パパイヤの酸味を加える。この酸味が口当たりを良くし、飽きさせない。
ファーラウ(Pha lau)
3区にあるマリーキュリー高校の学生にとって、学校の裏にある道はさながらフードコートのようになっている。ここの一押しは、ココナッツジュースと秘伝の材料で煮込まれた牛の内臓が特徴的な香りで食欲をそそるファーラウだ。普通に1杯食べるのも良し、物足りなければバインミーや麺を追加するのもまた美味しい。