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同性同士の結婚禁止規定を廃止した改正婚姻家族法が、1日に施行された。このことはベトナムの観光業界にとって追い風になるとみられている。
同性愛関連のニュースを提供しているユートピア・アジア(Utopia Asia)の代表ジョン・ゴス氏は「ベトナムは同性愛者に優しい国として、注目を集めている。この国の同性愛者は以前より開放的になった。ベトナムは他の東南アジア諸国に比べ同性愛者に厳しくないため、観光に良い影響が出るだろう」と話す。
「ゲイ・ハノイ・ツアーズ」を催行しているグエン・アイン・トゥアン氏によると、実際に外国の同性愛者や両性愛者など「LGBT」と呼ばれる人達のベトナム訪問数が増加している。トゥアン氏のツアー客は、2014年に前年に比べ50%増加したという。
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」によると、ベトナムは同性愛者の権利保護について東南アジア諸国で抜きん出ている。タイは軍事政権になってから、権利保護の動きが停滞している。カンボジア、ミャンマー、ラオスでは議論にもなっていない。他の諸国でも同性愛者に対する厳しい政策や差別がある。