(C)ICT news,XB、グエン・ラム・タイン氏 写真の拡大 |
ベトナムインターネット協会が28日に開いた学生向けの就活講演会で、同協会の副会長でベトナムマルチメディア総公社(VTC)社長のグエン・ラム・タイン氏が自分の一風変わった経歴を披露し、多くの学生が話に耳を傾けた。
タイン氏は、18年前にIT系の大学を卒業し、10年前に人工知能の研究で博士号を取得した。通信・IT分野最大手FPT情報通信[FPT]に就職し5年間プログラマーとして働いた後、インテルベトナム社の営業部長に就任。当時の月給は1億5000万ドン(約75万円)だった。ところが2009年に政府機関に転職すると、月給は30分の1の500万ドン(約2万5000円)に激減した。
タイン氏は大学と大学院で学んだ知識を活かせる仕事を捨てて、わずか3か月学んだだけのテレビの仕事に移ったが、今ではVTCの社長を務めている。自分を例にしてタイン氏は、「事業の成功と大学で受けた教育は必ずしも結びつかない。決意と情熱さえあれば、仕事で成功できる」と強調した。
タイン氏はまた、国内の通信・IT業界は収入が他の業界より高く、人手もまだ不足しているとした上で、ただしこの業界は新たな発展段階に入っており、情熱に加えて真の実力がなければ生き残っていけないと警告した。