29日午前11時ごろ、ホーチミン市カンゾー郡のビーチで中学生7人が高波に飲まれて流され、行方不明となり、翌日全員が溺死体となって発見された。
死亡したのは、いずれも東南部ビンズオン省ザウティエン郡にあるグエンビンキエム中学校の男子生徒7人。総勢100人近い同級生らと共に修学旅行で、このビーチを訪れていた際、事故にあった。
通報を受け、警察、軍隊、漁民らが総出で捜索にあたったが、荒波のせいで、捜索活動ははかどらず、全員の遺体を回収できたのは、翌日早朝になってからのことだった。中には遭難場所から10キロ以上も離れたところで発見された遺体もあった。今回の事故を受け、修学旅行の行き先から海を除外するよう教育訓練省に働きかける声まで出ている。
なお、保健省保険予防局が昨年発表した統計によると、ベトナムにおける乳幼児・児童の水難溺死率は、経済先進国の約10倍に上っている。ベトナムでは毎年、国民10万人の内、8人が水難で溺死しており、水難溺死率の最も高い0歳~4歳の乳幼児に至っては、毎年10万人に22人の割合で溺死している。