(C)ICT news、「三国風雲2」の広告 写真の拡大 |
多くの中国のオンラインゲーム企業が、ベトナム市場を侵食している。その中には無許可のゲームや、内容や宣伝手法に問題があるものも含まれる。30日付ICTニュースが報じた。
無料ブラウザゲームなどを配信するコラムゲームは、「演義三国」や「三国風雲2」など人気があるゲームを無許可で配信していたが、報道で批判を受けたため、別会社を設立してゲームの配信を続けている。ただしゲームのウェブサイトには、会社の連絡先として携帯電話番号しか記されていない。
中国企業は様々な手段で国内のゲーマーを取り込もうとしている。典型的なケースは、コラムゲームのように国内企業のゲーム名のキーワードを購入して、検索サイトで自社ゲームが表示されるようにする手法だ。同社はまた、セクシーな画像を広告に使うなどしてゲーマーの気を引いている。
危険なのは、中国企業の発行する政治的な意図を持ったゲームがベトナム当局の検閲を受けずに、そのまま配信されてしまうことだ。先日、国内総合インターネットメディア運営会社VNGコーポレーションは、中国側パートナーが制作したゲームサイトの閉鎖に追い込まれた。そのゲームに、南シナ海で中国政府が主張する領海が示されていたためだ。