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インターネット配信の音楽を違法にダウンロードしている人の割合は、世界平均が63%であるのに対し、ベトナムでは99%に上る。デュエインモリス・ベトナム社のジャイルズ・クーパー弁護士がこう明らかにした。13日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
ハノイ市で11日に開かれた音楽フェスティバルに参加したラッパーのワーウィ・フイさんは「アルバムを制作しそれを販売して利益を得るという方法が難しくなっている。ほとんどの作品が、ネット上で無料でダウンロードされているからだ」と嘆く。
「音楽を聴くほとんどの人に著作権の概念がなく、アーティストの費やした労力に関心を持とうとしない。自分の作品が広まるのはうれしいが、どのように広まるのかが問題だ。私にとっては合法的ダウンロードが多いか少ないかよりも、アーティストに対する態度の方が重要」とフイさんは訴えた。
クーパー氏は「私が知る限りほとんどの人は、違法ダウンロードを大きな問題だと思っていない。しかし自国のアーティストが陥っている状況を見れば、彼らの著作権を保護する必要があると理解できるだろう。そうしなければ将来の発展は望めない」と警告している。