(C)Vietnam plus、発掘された石斧 写真の拡大 |
紅河デルタ地方ビンフック省イエンラック町にあるドンダウ遺跡発掘地区の地下3メートル余りの地層で、人骨のある墓を含む多くの遺物が発見された。発掘調査は、ベトナム考古学協会、ハノイ市人文社会科学大学、ビンフック省文化スポーツ観光局が合同で2012年12月から行っている。9日付ベトナムプラスが報じた。
この人骨は身長1.6メートル前後の男性のものとみられる。頭蓋骨、腕の骨、肩甲骨などは残っていたが、門歯は残っていなかった。考古学者らは、フングエン文化期の成人男性には門歯を抜く習慣があることから、今から約3500年前の同文化期の人骨とみている。
フングエン文化は、紅河流域の青銅器時代初期の文化と考えられている。今回の調査では石斧、磨り石、銅製の矢尻、腕輪といった各種装飾品なども発見された。専門家らは、このドンダウ遺跡発掘地区では、青銅器時代のフングエン文化、ドンダウ文化、ゴームン文化に属する遺物が数多く発見されたと評価している。