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ハノイ市バーディン区のタンロン遺跡(タンロン城王宮跡)で、李(リー)朝(1009~1225年)時代に建設された遺跡が発見された。これには国内で初めて発見された巨大な水路かと思われる遺跡も含まれる。タンロン・ハノイ遺産保存センターとベトナム考古学研究所が26日に発表した。27日付ザンベト紙(電子版)が報じた。
水路らしき遺跡はレンガ造りで、幅と高さがそれぞれ2メートルあり東西方向に走っていた。考古学者らはこの遺跡について、貯水槽、井戸、地下道、祭祀施設などの可能性もあるとしている。
ドアンモン(端門)の北側の発掘現場(面積500平方メートル)では、地下4.2メートルの地層から陳(チャン)朝(1225~1400年)時代や黎(レ)朝前期(1428~1527年)の遺跡も発見された。
学者らは、この場所には李朝から阮(グエン)朝(1802~1945年)に至る各時代の文化遺跡が、重なり合う形で残されていると話している。タンロン遺跡は2010年に、国際教育科学文化機関教育訓練省(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。