ベトナム航空は今年3月、子会社のベトナムエアサービス社(VASCO)を基盤にして「ベト航空(ベトエア)」を設立することについてホアン・チュン・ハイ副首相の原則承認を取り付け、現在政府に提出する書類を準備している。ところが、「ベトエア」の商標が民間航空会社ベトジェットエアによってすでに商標登録申請されていたことが分かり、ベトナム航空は知的財産権局に対し、「ベトエア」の商標をベトジェットエアに認めないよう訴えている。実際の表記では、ベトナム航空の「ベトエア」は「Viet Air」とスペースが入り、ベトジェットエアの「ベトエア」は「VietAir」とスペースが入らないという違いがある。
ベトナム航空は反対する根拠として、同社が1992年から一部の国際線で「ベトエア」の商標を使用しておりベトジェットエアの設立より前であること、表記上の違いはあるものの発音はまったく同じで利用客に混乱を招くのが必至であることを挙げている。
知的財産権局のある幹部は、「ベトエア」の商標登録をまだ承認していないことを明らかにしたうえで、ベトナム航空の主張の真偽や商標登録をどちらが先に申請したかなどを考慮して判断することになると述べた。