「水に溶かして服用するビタミン剤『プリュ(Plusssz)』を毎日2錠ずつ飲めば、新型インフルエンザを予防できる」。こんな内容の広告が一部の新聞やチラシに掲載されて問題になっている。
広告には新型インフルエンザの予防法として、「プリュを毎日2錠飲むこと、石けんで手を洗うこと、マスクを着用すること」の3つが挙げられており、「手洗いとマスクの着用は身体の外側で健康を守り、ビタミンとミネラルを含むプリュの服用は身体の抵抗力を高める内側からの予防策」という詳しい説明が載せられていた。このビタミン剤はティエンティエン社が販売している機能性食品。
ティエンティエン社はこの広告について保健省食品安全衛生局の許可を申請していたが、同局は「新型インフルエンザの予防策に関する内容は保健省予防保健局の管轄であり、食品安全衛生局では対応できない」と文書で回答していた。
ティエンティエン社のグエン・バン・ハイ社長は、同社の広告の内容は保健省が発表した「新型インフルエンザ予防法10カ条」から抜粋したもので内容に間違いはないはずとの見解を示しているが、広告の許可を取得していなかったことは認め、新たな広告の掲載を取りやめたことを明らかにした。