ホーチミン市ビンタン区獣医センターのチャン・タイン・ソン所長は22日、ベトナム食品株式会社(ビナフード)がカナダとアメリカから輸入した冷凍豚肉で消費期限の記載がなく封印処分されていた55トンのうち、冷凍豚足約14トンが無断で持ち出されたと明らかにした。
関係機関によると、冷凍豚足を持ち出して市場に流通させたのはビナフード自身であると確認が取れているという。これらの豚足は、ビナフードが消費期限に関する検査で必要な書類を提出できなかったため、ホーチミン市獣医支局によって封印処分されていた。豚足には2008年4月という生産年月の記載はあったが、消費期限が記載されていなかった。これを受けて、ビンタン区人民委員会は同区警察に対し、ビナフードの違反行為に対する捜査を要請した。
また、東南部ビンズオン省食品安全衛生検査チームは22日、同省ソンタン工業団地内の倉庫で発見された骨付き豚肉8トンの消費期限シールを張り替えていたことをビナフードが認めたと明らかにした。これらの豚肉は焼却処分となる。