ホーチミン市では仕事で疲れた中年男性と、週末限定でデートのお相手をする新サービス「恋人レンタル」が登場している。都会に住む男性が寂しさを和らげるために、若い女性を1日だけの恋人として雇うというもの。
縫製工場で働くホンさんは、週末になるとこのアルバイトをする日々。男性と会って一緒にカフェに行き話相手になる。料理を作ることもあるが、セックスはしない。半日または1日で、報酬は30万~50万ドン(約1600~2600円)。彼女は「この仕事で得たお金で、家族に送金できるようになった。工場での仕事は大変だけど、週末はデートの仕事ができると思うとうれしい」と語る。
ホンさんによると、同市に住む成功した中年男性は独身生活を好み、週末や特別な機会にのみ同伴者を求めているという。あるITエンジニア(42歳)は「仕事のストレスがきつい。自由でいたいから家族は持ちたくないが、ナイトクラブや歓楽街では見かけないタイプの美人女性と時々デートがしたくなる」と語る。
何人かの男性とデートした履物工場に勤めるハーさんも、「男性らは本気で慰めを必要としている。家族や友人には言えないような悩みを語ってくる」と述べた。またこのような仕事柄、簡単に売春婦になり下がってしまう可能性もあるが、ハーさんは「あくまでも恋人の役目が仕事」と強調、デート開始に際して相手の男性にきちんと確認するという。