農業農村開発省農林水産物品質管理局は17日に開催された「農林水産物安全衛生年」の総括会議で、農林水産物や農業用品などの品質や安全性が軽んじられている現状を明らかにした。
それによると、昨年品質検査が実施された食肉用の家畜や家きんの割合は全体の58%で、ハノイ市とホーチミン市の食肉処理場や市場から採取された豚肉や鶏肉のサンプルの多くから基準値を上回る大腸菌が検出されており、サルブタモールやクレンブテロールなどの使用禁止物質も検出されている。
また、41の省・中央直轄市で販売されていた肥料の39.4%が表示されている品質に達しておらず、獣医薬の29%(375サンプル中109サンプル)も品質基準を満たしていなかった。
会議に出席したルオン・レ・フオン農業農村開発次官は、農林水産物や農業用品の品質や安全性が低い現状を認め、その原因としてこの問題に対する農民の意識が低く、違反に対する処罰が徹底していないことを指摘した。