ベトナム合作社連盟と日本生活共同組合連合会医療部会(JHCA)はホーチミン市で2日、「保健合作社(協同組合)−コミュニティの健康管理モデル」と題するセミナーを開催した。この席で、ベトナムでは北部のハノイ市、イエンバイ省、バクザン省の3地方で保健合作社の試験的設立の準備が進められていることが発表された。実際、イエンバイ省イエンビン町には「ミンタイン・コミュニティ健康管理合作社」があり、組合員80人と医師4人が参加しているという。
しかし、こうした保健合作社がベトナムにふさわしいかどうか、関連法規が未整備な状態で発展させることができるかどうかなど疑問視する声も少なくない。また、国民の初歩的な健康管理は現在村レベルの保健センターが担っており、新たに合作社を設立する必要があるのかという声もある。