19日午後1時ごろ、ホーチミン市ビンタン区ビンフンホアA地区にある染色業者の工場で大きな爆発が起こった。この爆発で工場の壁が倒れたほか、爆発で吹き飛ばされたトタン屋根の破片や廃液が周辺に飛び散ったり、隣の住宅では床に長さ3.8メートルもの亀裂が走ったりする被害が出た。染色工場のブー・ドク・レ工場長(33歳)によると、染色機内の圧力が上がり過ぎ、しっかり締めてなかったボルトやナットが弾き飛ばされてしまったことが爆発の原因だという。
この工場は事業認可を受けていないにもかかわらず、2007年10月から住宅地の中で操業していた。また、工場排水を垂れ流し続けたため、近隣住民らから苦情が寄せられていた。住民の1人は、この爆発の数日前から工場の排気口で火花が散っていたと話している。この工場はすでに複数回にわたって地区や区の人民委員会から処分を受けており、区による強制移転決定が出されていた。