東南部ドンナイ省のトンニャット総合病院で、生まれたばかりの新生児がまだ息をしているにもかかわらず死体安置室へ移され、家族に対して死亡報告が行われていたことが分かった。
母親のズオン・ティ・ルオンさんは2日午前3時ごろ同病院で出産し、赤ちゃんにドー・トゥアン・アインちゃんと名前を付けた。しかし、アインちゃんがわずか6カ月で生まれた超未熟児で体重も600グラムしかなかったため、病院関係者はすでに死亡していると診断して死体安置室へ移していた。ところが、誕生から約4時間後の午前7時になってアインちゃんにまだ息があることが分かったため、病院側はアインちゃんをドンナイ小児病院へ救急搬送した。
アインちゃんの父親のドー・ディン・ズンさんは「生存の可能性がいくら低いとはいえ、まだ息のあるわが子を死体安置室に移したトンニャット病院のミスは許せない」と話している。
<続報>ドンナイ小児病院の医師らの懸命な努力にもかかわらず、アインちゃんは3日午前に死亡した。トンニャット病院のファム・バン・ズン院長は4日、「妊娠30週以内で生まれた新生児で生存できた例は過去にない。アインちゃんは22週目だったため死亡は避けようがなかった。しかし、産婦人科の医師らの対応には問題があった。今後、報告を受けて適切な処分を行いたい」と語った。
<おことわり>トンニャット病院のファム・バン・ズン院長は「妊娠30週以内で生まれた新生児で生存できた例は過去にない」と発言していますが、世界的には生存例は多数あるとのご指摘をいただきました。ありがとうございました。