ブタの青耳病の発生地域が拡大していることを受け、農業農村開発省は予防ワクチン10万本を中国から輸入する許可を出した。このワクチンは実験室では70%の予防効果が確認されているが、実際には50%以下の効果しかないことが判明している。ワクチンは4月中にベトナムに到着し、青耳病発生の恐れのある地域などに配布する。統計によると、全国で2700万頭のブタが飼育されているという。
青耳病ウイルスの人間への影響について、中央獣医診断センターのトー・ロン・タイン副所長は、今のところ科学的な結論はまだ出ていないとしている。青耳病のブタを廃棄処分にせず、家畜のえさに利用したり缶詰やラードに加工したりすべき、などといった意見も出ているが、世界的には病気のブタは食用にするべきでないとされており、ベトナムでも食べるべきでないという。