中部ダナン市のチャンフー高校の女性教諭チャン・ティ・タイン・ウエンが自宅で補習中に男子生徒の首に果物ナイフを突き付けた問題について、同校規律評議会は21日、ウエン教諭の他の業務への異動と昇給の延期を決定した。
ウエン教諭の行為については、どんな理由があろうと教師として許されるものではないとする見方が一般的だが、実は同教諭は「わな」にはめられたとも言えることが複数の生徒らの証言により明らかになってきた。今回の事件は、ナイフを突き付けられたとされる生徒を含む男子生徒3人組が撮影した携帯電話の画像から明るみになったもの。この3人は素行不良で学校から処分を受けたこともある生徒たちで、教育熱心なウエン教諭の厳しい指導を逆恨みしていた疑いがあるという。3人はウエン教諭が生徒のために果物をむこうとナイフを使っている時を狙って、わざと同教諭の怒りを買うような言動を取ったのではないか、と話す生徒もいる。