ホーチミン市ビンチャイン郡タンニュット村では最近、アリが大量に死ぬ現象が発生しており、環境汚染の兆しではないかと付近の住民を不安にさせている。
この地区に住むドンさんという男性は、庭に多くのマンゴーの木を植えており、以前なら果実の収穫時にアリが体中にまとわりついて大変だったが、突然アリが大量に死んで今ではほとんど目にすることがないという。近所の果樹園でも同様の現象が発生しているが、殺虫剤の散布などアリ退治をした覚えはないと話している。
国内唯一のアリ研究家ブイ・トゥアン・ベト博士によると、このような現象はこれまでに見たことがないが、アリは環境の変化に対して非常に敏感なため、この大量死は何らかの環境汚染が原因ではないかという。博士は、関連機関が調査して原因を究明する必要があるとしている。
同地区は昨年9月に「草木の白色化現象」(※関連ニュース参照)で問題となったレミンスアン工業団地の近くであるため、住民たちは健康への影響を心配している。