ホーチミン市3区警察は12月29日、同区グエンティエントゥアット通りにある住宅を家宅捜索し、レ・ミン・ティーら4人が有名企業の偽インクを製造しているところを現行犯逮捕した。警察は現場からキヤノンやヒューレット・パッカードの商標の付いた偽物のインクカートリッジ200個と包装用品約300個、偽の証明ラベル847枚を押収した。
首謀者のレ・ミン・ティーによると、偽インクの製造は2007年7月から行なわれていたという。ヒューバン社という企業からインクやカートリッジなどを購入し、偽の証明ラベルや包装を施していた。販売先は政府機関などで、1個に付き30万~100万ドン(約2100~7100円)と本物より高値で売られている物もあった。
また、買う側もこれらのインクが本物でないことを知りながら実際よりも高い金額の領収書を発行させ、不正な経理処理に悪用していた疑いが持たれている。