保健省食品安全衛生局はこのほど、20省市で調査した結果、市場に流通している酒類が800~900種類に上り、全国ではおよそ1500種類に達するとの見方を明らかにした。同局のダン局長によると、これらの酒類の大部分は手工業的な方法で植物や動物などを漬けたいわゆる「薬用酒」で、品質について公表していないものがほとんどを占めている。また、「薬用種」の毒素が原因で死亡した人も多いという。
同局は現在全国で酒類の成分・原料・製造方法なども含めた品質調査を実施している。当局の品質基準を満たした酒類だけを市場に流通させることが狙いで、2008年末までの実施を目指している。ある調査によると、ベトナムの年間酒類消費量は3億5000万リットルで、そのうち2億5000万リットルが手工業的な方法で製造されたものだという。