国連人口基金(UNFPA)が15日に公表した報告によると、ベトナムは出生率の減少が進んでいるが、男女出生比率の不均衡が拡大する恐れがあるという。
報告は、政府が進める人口抑制政策により少子化が進んでいることを評価する一方、それと同時に、男児を出産する比率が増加していると警告している。その理由として、ベトナムの家庭では男児が好まれる傾向が強いこと、およそ3分の2の妊婦が超音波装置を使って出産前に男女の別を調べていること、妊娠中絶が比較的容易に行なわれていることなどを挙げている。
男女出生比率の格差がすでに広がっている地方もあり、北部バクニン省では男女比が123:100、北部ハイズオン省では121:100に達している。