国際連合(国連)によると、ベトナムは自然災害の被害を受ける国の中で、世界ワースト10に入るという。過去10年の統計をみると、台風・洪水・土地侵食・干ばつなどの自然災害による年平均の損害額は、国内総生産(GDP)の1.5%に相当している。2006年には約6兆ドン(約440億円)の損害が出た。また、自然災害による死者・行方不明者は年平均約750人に上っており、これには多数の子どもも含まれている。
国連は今年の国際防災デー(毎年10月の第2水曜日)のテーマを「防災は学校から」として、自然災害の被害に子どもが巻き込まれることを防ぐため政府や社会が留意するよう呼び掛けている。国連ベトナム事務所のコーディネーター、ジョン・ヘンドラさんは「自然災害の影響から子どもを守るため、堅固な学校を建設する必要がある」と話している。