8月29日早朝、中部ダナン市タインケー区の海岸に無数の魚の死がいが打ち上げられているのを、近所の住民が発見した。魚の死がいは同日昼ごろまで次々と流れ着き、浜辺一面が真っ白に埋め尽くされるほどで、地元の人々は「こんな光景は今まで見たことがない」と、この不可解な現象に首をかしげている。
打ち上げられた魚はいずれもボラで、大きさは指2本ほど。原因については、沖合で漁船がダイナマイト漁を行ったためだとか、付近の工場からの排水による環境汚染の影響など、さまざまな憶測が飛び交っている。同市環境当局は分析のためサンプルを採取したが、ほとんどが腐りかけているため原因特定は難しいとしている。
昼ごろになると漂着する魚の数は減ったものの、日が昇り気温が上昇するとともに辺りには悪臭が立ち込めたため、臭いに耐えかねた住民が自主的に死がいを回収して砂浜に埋めるなどしているが、行政機関の対応は遅れている。