ベトナムたばこ協会のファン・キエン・ギエップ書記長は14日、毎年5億箱以上のたばこがベトナム市場に密輸入されていると明らかにした。これは、中部ダナン市で同日開かれた2007~2008年の密輸・偽造たばこ摘発強化計画会議の席上での発言。同書記長によると、密輸たばこの総量はベトナムのたばこ市場の10~15%を占め、仮に同じ量を国内生産したとすれば、国の歳入は約2兆ドン(約143億円)増加するという。
しかし、実際に摘発された密輸たばこの量は、2006年に459万7000箱(1711件)、今年上半期(1~6月)には163万箱(1050件)とわずかに過ぎない。密輸たばこの主な銘柄は「Jet」と「Hero」で90%を占め、偽造たばこは「Vinataba」と「White Horse」が多いという。