旧正月(テト)用に販売されているウリや果物を使った白色の砂糖菓子が、正体の分からない漂白剤で真っ白にされている実態が明らかになった。
この漂白剤は、ホーチミン市5区にある化学薬品を扱うキムビエン市場で売られている。見た目は洗剤のような白い粉末で、通称「漂白粉」と呼ばれているが、袋に商標・消費期限・製造地などは一切記入されていない。店主に尋ねても中国産という以外、どんな化学物質かも教えてくれない。この物質は、砂糖菓子のほかにもライスペーパーやコメを原料とする各種のめん類にも使われているという。
ホーチミン市保健局のグエン・ドゥック・アン医師によると、2003年から同市人民委員会と保健局は食品添加物を販売する業者の条件付き事業登録を義務付けた。しかし、市場の管理は商業局が所管しているため、いまだ食品添加物の販売は厳密に管理されないままとなっている。