髪の毛から3度発煙し、ハノイ市内の病院に入院したHさん(15歳)(※関連ニュース参照)は、各種の検査をした結果、特別な異常はみられなかった。Hさん親子は、毛糸の服を着ていたために静電気が生じて煙が出たものと信じている。
この件に関し、人間の潜在能力を研究しているグエン・フック・ザック・ハイ氏は「原因は静電気ではなく、Hさんの体の特殊能力による可能性が極めて高い。世界には科学者も説明できない能力で煙を出せる人が存在する。ベトナムでも昨年、子どもが体内から火を出して衣服やわらを燃やしたことがあった」と語った。
一方、物理学者のグエン・ヴァン・カイ博士は、「原因は静電気や、体内にあるのではない。静電気が生じても音か火花を出すだけだ。体内の化学物質濃度や食物が原因ならば、煙を出す前に本人が死んでしまう。物理学的見地からすれば、例えば空気中にあるリンなどの燃えやすい物質が原因と考えられる。煙は、その物質とHさんの長い髪の毛による摩擦から生じたものだろう。洗髪して原因となる物質を洗い流せば、発煙することはない」と解説した。
10日夜、Hさんは洗髪し、その後は発煙も激しい頭痛の症状もない。Hさんの状態は安定しており、11日に退院許可が出ている。