ハノイのチャンフー高校1年生のレ・ティ・トゥー・リンさんが遺書を残して19日から行方不明となっており、家族や学校関係者がその安否を心配している。リンさんの失踪には彼女のクラスで起きた盗難事件が関係している。
この事件はリンさんのクラスメートのかばんから84万ドン(約6000円)がなくなったもの。このクラスでは以前にもリンさんの隣席の生徒の財布がなくなり、その後リンさんのかばんの中から発見されるという事件があった。この件についてリンさんはずっと無実を主張していたが、消えた84万ドンについても彼女に疑惑の目が向けられていた。一方、娘が好奇の目にさらされることを心配した彼女の両親からは、担任の女教師フオンさんに84万ドンが渡されており、同教諭はリンさんの失踪前日の18日にクラス全員に対して問題は解決したと説明していた。
ところが、リンさんの遺書には犯人扱いされ、いわれのない叱責を受け生きる気力すら奪われたとフオン教諭に対する恨みが綿々とつづられていた。これに対してフオン教諭とチャンフー高校のチエウ校長は事実と異なるとして否定している。現在、家族・学校・警察がリンさんの行方を捜している。
<続報>行方不明になっていたリンさんは、23日までに無事が確認された。