べトナム北部ラオカイ省から国境を越え、中国側の雲南省河口県に入った所に、大勢のベトナム人女性が身を削り働く"売春市場"がある。
この市場は3階建てになっており、2階に足を踏み入れると、通路には所狭しと女の子たちが立ち、来客を待ちかねている。ここの売春婦たちは全員ベトナム人で、自ら希望してやって来た者もいれば、騙されて連れて来られ、無理やり働かされている女の子もいる。彼女たちは、1回5万~8万ドン(約380~610円)で客を取り、市場内に仕切られたブースの奥は、10平米にも満たない空間に、床屋にある散髪用のベッドが3台置かれ、それぞれが布で仕切られた簡素な部屋がある。
当局の調べによると、この市場には約800人ものベトナム人女性が集まり売春しているという。更に市場の2階には、おそらく他の場所ではお目にかかれないほどの多種多様な性的興奮を促す"おとなのおもちゃ"や催淫剤が大量に販売されており、親と一緒に観光に来たと見られる子供たちもが、それらを手に取り、無邪気にはしゃいでいるのである。