資源環境相は5月30日、中央気象台のレ・コン・タイン気象台長の辞職願を受理し、新台長としてブイ・ミン・タン氏を任命した。先月中旬に南シナ海で発生し、死者・行方不明者300名以上を出した台風1号(関連ニュース参照)の進路予測があまりに不正確であったことに対して国民から非難の声が上がっており、タイン氏はその責任を取る形で辞任を表明した。
辞職願の中でタイン氏は、「被害者家族が悲しむ姿や、我々の責任を追求する世論が気象台の職員にとって大きな圧力となり、業務にも影響が及んでいる。事態を収拾するため辞職する」などと述べている。また、取材に対して、「気象予報に携わるものとして最大限の努力をしてきたつもりだが、このような結果になってしまった。台風1号の被害には非常に心を痛めている」と話した。