(C)thanhnien 写真の拡大. |
22日昼頃、南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市を出発し、南中部高原地方ラムドン省ダラット市を観光していた長距離バスの運転席にマムトム(エビの発酵塩辛)が投げ込まれる事件が発生した。
バス運転手で匿名希望のB氏は、ハノイ市からの団体客を迎えに行く仕事を任された。ツアー内容は、ニャチャンで2泊、ダラットで1泊する3泊4日の長距離バスツアー。事件はニャチャンでの2泊を終えて、ダラットを観光中に発生した。
22日午前11時30分頃、バスはバンタイン花村(lang hoa Van Thanh)からグエントゥルック(Nguyen Tu Luc)通りにある土産物屋に向かい、そこで客を降ろした後、さらに昼食のため、ホートゥンマウ(Ho Tung Mau)通りの食堂に向かった。
客が食堂に向かった後、B氏はバスをスアンフオン湖(ho Xuan Huong)近くの駐車場に移動させて、自分も昼食に出かけた。昼食を終えたB氏は午後12時30分頃、客を待つためバスに戻り、異常がないか確認したところ、運転席から異臭がして、マムトムでフロントガラスやハンドル、ダッシュボードが汚れているのを発見した。
悪質ないたずらに泣きそうな気分になったが、客をリエンクオン国際空港に運ばなければならなかったため、B氏はタオルでマムトムを拭き取り、そのまま客を乗せて空港に向かった。客を空港で降ろして、ニャチャンに戻った後、何度も車内を掃除したが、マムトムが細かい溝にも入り込んでいたため、なかなか臭いが取れないという。
B氏によると、犯人はジャム工場の人間である可能性が高いとしている。というのも、この日の朝、ジャム工場の関係者から、客を連れてこずに他の土産物屋に向かったことを非難する電話がかかってきたからだ。
B氏は「どこで土産を買うのかは、添乗員や客の判断に委ねられており、自分に決定権はない。そのことは十分に説明したはず。今回は無理でも、また次回がある。それなのに、バスはこんな有様になってしまった」と嘆いた。B氏は、さらなるトラブルや報復を恐れて、すぐに被害を届け出ず、自分で車内を清掃するため、ニャチャンに戻った。
なお、報道を通じて事件を知ったダラット市人民委員会は、事実関係の確認を急ぐよう関連当局に指示し、違反者がいた場合、月末までに厳格に処分する方針を示した。