(C)tuoitre 写真の拡大. |
北部紅河デルタ地方ハイフォン市レチャン区ドンハイ街区にある宝飾品店で両替のふりをして、3万USD(約396万円)を騙し取った外国人の男が逮捕された。同市警察が18日に明らかにした。
逮捕されたのは、ジョージア国籍のソルディア・ジア容疑者(Sordia Gia、男・55 歳)。容疑者は2月27日午後5時40分ごろ、チョーハン(Cho Hang)通りにある宝飾品店を訪れ、グーグル翻訳を使ってベトナムドンから米ドルへの両替を依頼した。
店員のDさんは容疑者に3万USDを手渡し、容疑者はそれを受け取ると、事前に用意していた3枚の封筒に均等に入れた。封筒は中身が見える窓付き封筒だった。容疑者は隙を見て、ドル札の入った3枚の封筒を古紙の入った封筒とすり替え、「両替に使うベトナムドンが不足していたので、今から持ってくる」と言って、Dさんに封筒を預けた。
容疑者が立ち去った後、不審に思ったDさんの家族が封筒を確認したところ、中に入っていたのは古紙の束で、100USD札は封筒の窓から見える一番上の1枚のみだった。お金を騙し取られたことに気付いたDさんは、すぐ警察に届け出た。
容疑者はその後、共犯とみられる同じくジョージア国籍のグルツカヤ・ロマン容疑者(Gurtskaia Roman、男・47歳)と共に、ハノイ市ノイバイ国際空港を出発し、2月28日0時15分ごろにホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着した。
カンボジアに渡る予定だった容疑者らだったが、情報を得て空港で待ち構えていた警察に詐欺・資産横領の容疑で逮捕された。証拠品となるドル札は押収し、容疑者らはハイフォン市に移送された。