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ホーチミン市第2小児病院はこのほど、高度の尿道下裂患者のグエン・ティ・Nさん(25歳)を受け入れた。Nさんは、戸籍上は女性で、25年間にわたり女性として生きてきたが、実は男性だということが判明し、手術を受けて本来の性を取り戻すことになった。
東南部バリア・ブンタウ省在住のNさんは、尿道に先天的な形態異常があった。しかし、Nさんの両親は経済的に余裕がなく、異常に関する知識もなかったため、赤ちゃんに治療を受けさせることもしなかった。更に両親は、男性器のない赤ちゃんを女の子だと思い込み、女性の名前を付けた上、出生届も女性として提出した。
Nさんは、子供の頃から体は女性、心は男性だったため「自分は性同一性障害なのか」という悩みを抱えていたが、つい最近、妹の勧めで同市ツーズー病院で染色体検査を受けたところ、正真正銘の男性だということが分かった。Nさんは、保健省が性別再認定を認めている第2小児病院で更なる検査を受け、生殖器には陰茎と精巣があり、精巣には精子もあることが確認された。
主治医によると、まず陰茎をまっすぐにする手術を行い、その6か月後に尿道口を現在の陰嚢辺りから亀頭の先端部に移動する治療を行う予定だという。これは、いわゆる性転換手術ではなく、尿道下裂の治療に過ぎないため、病院の診断・治療の結果を提示すれば、誤って申告した戸籍上の性別も容易に変更できる見通しだ。