東南部ビンズオン省トゥーザウモット市ホアフ―地区のレストランで28日、女性の同性愛者カップルが結婚式を挙げ、地元住民の注目を集めた。30日付VNエクスプレスが報じた。
新郎新婦は、同地区にある工場で働くレ・ティ・フオンさんとキム・フオンさんで、2人ともメコンデルタ地方カマウ省出身。式には新郎新婦の親族や友人など100人以上が出席した。警察は地元住民からの通報を受けてレストランに駆けつけたが、既に式は終わっていたという。
その後の当局の取調べによると、式を予約したのは同性愛者ではなく男女のカップルで、レストラン側は同性愛者同士の結婚だと認識していなかったという。また、親族によると、ティ・フオンさんは過去に男性との間で結婚暦があり、子供をもうけたが、その後離婚している。
なお、司法省は現在、婚姻家族法の改正に向けて、同性愛者の権利保護や結婚最低年齢の引き下げなどについて検討している。しかし、国民の多くは同性愛者同士が結婚することを快く思っていないため、改正案は国会で否決される可能性が高いと見られている。