10日夕方、ハノイ市のハンダイスタジアムで行なわれたハイフォンセメント対テーコンのサッカーの試合で、ハイフォンセメントがテーコンに敗北、スタジアムや外の通りで騒動が発生した。機動隊が出動し、鎮圧に手を焼いたもようだ。
テーコンに負けたハイフォンセメントクラブのファンは逆上。試合が終わってもハンダイスタジアムを去ろうとせず、スタジアムのBスタンドでは、クラブの代表がファンらに向けて、すぐ帰らずに暴動を起こすよう煽動していたもようで、警備員らとの間で小競り合いが発生した。試合中も発炎筒をたくなど攻撃的だったファンを退出させるため、機動隊が出動。警察犬を引き連れ電気ショックを与える警棒を装備するなどしてファンらに対抗した。
一方クラブの代表は、機動隊が催涙ガスを使用してハイフォンのファンに危害を加えようとしたと強く反発。しかし最終的には、機動隊は暴徒化したファンらを強引にスタジアムから退出させた。
スタジアムの外でも、フーリガンと機動隊の間で衝突が発生、スタジアムからハイフォンセメントのファンの車両が停まっていたフンブオン通りまでの1キロの範囲は混乱をきわめた。機動隊に向かって石を投げてののしり、その場を動こうとしない者もいた。ハイフォンセメントのファンらがアウェーのスタジアムで騒動を起こしたのは、今回が初めてのケースではないという。